3.11伝承ロード研修会

研修会の目的

近年における災害の激甚化、頻発化に伴い、土木技術者として災害発生から被害の状況や規模、その対策としての復旧や復興に至る理解はますます重要となっています。

東日本大震災は東北の太平洋沿岸部を中心に南北500kmに及ぶ未曾有の大災害です。そのため、多くの震災遺構や伝承施設が整備され、それらを通じて災害の実情や被害の実態を把握し、被災後の復旧・復興について学び、インフラとしての備えを理解することができます。3.11伝承ロード推進機構はその「学び」と「備え」を目的とした研修です。

研修会のポイント

  • 1)被災の状況や復興の重要性を理解できるように震災遺構や伝承施設、復興施設を選定します。
  • 2)見学する震災遺構には専門の語り部による説明、伝承施設には説明ガイドを付けて研修効果を高めます。
  • 3)ビデオなどを活用し施設間の長い移動時間を有効に活用します。
  • 4)復旧・復興におけるインフラ施設において専門の説明員を配置します。
  • 5)コースの案内や見学施設の概要などを説明する添乗員を付け、効果的な研修に努めます。
  • 6)ご要望によって、行程の範囲内で東北の文化や風土に触れる体験や施設などの見学も可能です

コース

お勧めのモデルコース

≪コース1≫なりわいの再生
  • 福島沿岸部を巡り、原発災害を乗り越えてなりわいの再生をめざす地域の取り組みを学びます。

≪コース1≫詳細情報(PDF/365KB)

≪コース2≫賑わいの創出
  • 宮城県石巻地域を中心に巡り、街に賑わいを取り戻すための取り組みや、河川整備による賑わいの創出を学びます。

≪コース2≫詳細情報(PDF/390KB)

≪コース3≫震災伝承による復興
  • 陸前高田市付近に残る震災遺構や震災伝承施設を見学します。大規模な嵩上げ事業、三陸沿岸道路気仙沼湾横断橋(仮称)等の整備現場を見学し、最新の土木技術も学べます。

≪コース3≫詳細情報(PDF/422KB)

≪コース4≫津波常襲地域の知恵と津波との戦い
  • 津波常襲地における当時の避難行動を振り返り、海と共に生きてきた三陸の知恵とこれからの防災を学びます。

≪コース4≫詳細情報(PDF/384KB)

≪コース5≫市街地における津波の実情を知る
  • 津波で大きな被害を受けながらも、迅速な復旧を遂げた八戸市を中心に、復興に向けたまちづくりを学びます。

≪コース5≫詳細情報(PDF/449KB)

すべてのモデル研修コース(まとめてダウンロード)

モデル研修コース1〜5(PDF/1,154KB)

参加者の声

これまで、甚大な被害については、新聞やTV等の報道でのみ見知ったつもりでおりましたが、実際に体験し、被災し、今を生きる方々から直接お話を伺うことは大きく、深く、強く身体に沁みました。(仙台市在住 50代 男性)

先人からの伝承を、今を生きる我々がいつか先人となる事実を、未来を生きる人々につなげる活動を、疎かにしてはいけないと気づきました。(仙台市在住 50代 男性)

大変な復興工事をしていただいている現場の方々、市職員、応援にきている他県の方々を目の当たりにし、心強く頼もしく誇らしく思いました。(東京都在住 50代 女性)

私が7年前に見た風景とはまた違った風景に変わっていたことがとても印象的でした。(中略)実際に被災された方のお話を聞くのがとても貴重な体験ですし、決して忘れてはいけない出来事だと思いました。(新潟市在住 20代 男性)

大勢の人が訪れ、学ぶことが一番の慰霊になるだろう。(中略)災害と向き合い、過去を受け止め、しっかりと未来を見つめ、自分のなすべきことを悟り、私たちに伝えようとしている姿にこころを打たれた。(新潟市在住 60代 女性)

「自分を救うことができる人は、他の人のことも救うことができる」という言葉にエネルギーをもらいました。(仙台市在住 50代 女性)

旧大川小学校がルートに入っており、「大川伝承の会」による語り部ガイドがあることが参加の要因の1つです。実際に震災を経験された方の話が聞けるから参加を決めました。(東京都在住 50代 男性)

本当の姿は、現地に行ってみないとわからないと思った。(新潟市在住 40代 女性)

各地に整備された震災伝承施設は有効なもので多くの方に見ていただきたいし、私自身も家族、親戚、友人等を案内したいと強く思ったところであります。(仙台市在住 50代 男性)

申し込み等

研修会をご希望の方は、当財団にお問い合せいただくか、下記申込書に必要事項をご記入の上、メール、FAX、郵便のいずれかでご送付願います。

申込書

その他

  • 1)ご希望に応じて、研修効果を高めるため、座学などを行うことが可能です。
  • 2)施設を案内する語り部や説明者が有料の場合はご負担いただきます。
  • 3)研修会の簡単なアンケートのご協力をお願いします。

他団体による研修

ツアー造成におけるロゴマークの使用について

ロゴマークの使用について[PDF/168KB]